東京での無声映画伴奏出演再び!

先月末の東京国立近代美術館フィルムセンター『シネマの冒険 闇と音楽』、そして月初の第5回京都ヒストリカ国際映画祭での各公演にご来場下さった皆様、どうもありがとうございました。東京ではロイス・ウェバー、そして京都ではヒッチコックとルビッチという、映画史上に残る名監督達の作品を伴奏させていただき、正に伴奏者冥利に尽きる2週間でした。短期間に、それぞれ持ち味の違う各監督の名作を弾き分けるのはかなりの難題でした が、大変楽しい挑戦でもありました。お陰様で両会場共に大変ご好評を頂き、重責を果たせたことにホッとしています。

日本での怒涛の2週間を終え、NYに戻って来たばかりですが、2週間後に再び帰国し、東京・神保町シアターで開催中の小津安二郎監督生誕110周年・没後50周年特別企画に参加させていただきます。

思えば、初めて無声映画伴奏に出会ったのは、10年前、東京国立近代美術館フィルムセンターで開催された小津安二郎生誕100年記念・小津安二郎の藝術がきっかけでした。その際に伴奏した『けれど』三部作(『生まれてはみたけれど』『大学は出たけれど』『落第はしたけれど』)を、今回、10年ぶりに再演させていただくことになり、とても感慨深いものがあります。『大学は出たけれど』『落第はしたけれど』は、活動写真弁士・坂本頼光さんと初共演させていただく回もあり、とても楽しみです。もう一作品の『出来ごころ』は、活動写真弁士・片岡一郎さんと、今年2月、NY・フィルムフォーラムでご一緒させていただいており、それを今回、日本のお客様の前でご披露できるのをとても嬉しく思います。

年末年始の慌ただしい時期ではありますが、東京にいらっしゃる皆様、是非ご来場をご検討いただければ幸いです。

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生誕110年・没後50年記念 映画監督 小津安二郎〜現存全作品上映〜

http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/ozu2.html

会場: 神保町シアター
〒604-8183 東京都千代田区神田神保町1-23
TEL:(03) 5281-5132
アクセス: http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/guide/index.html

入場料金: 当日券のみ、1500円 (*前売券販売はありません)
自由席定員制(99席)*整理番号制*各回完全入替制
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/ozu2.html#ozu_ryokin

12月28日(土)午後1時30分 

*活動写真弁士・坂本頼光さんとの共演です。

『大学は出たけれど(短縮版)
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/ozu2_list.html#movie03
1929/松竹蒲田/白黒/スタンダード/サイレント/12分
■原作:清水宏■脚本:荒牧芳郎■撮影:茂原英雄■出演:高田稔、田中絹代、鈴木歌子、飯田蝶子、大山健二

当時の不況を背景に、大学は出たけれど職に就けない青年(高田)が、田舎の母に嘘をついたことから巻き起こる騒動をコミカルに描く。田舎から押し掛ける許婚を、小津映画初出演の田中絹代がいじらしく演じている。

『落第はしたけれど』
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/ozu2_list.html#movie06
1930/松竹蒲田/白黒/スタンダード/サイレント/1時間5分
■原作:小津安二郎■脚本:伏見晁■撮影:茂原英雄■舞台設計:脇田世根一■出演:斎藤達雄、田中絹代、月田一郎、笠智衆、二葉かほる、青木富夫(突貫小僧)

共に落第した仲間が、あの手この手のカンニングで卒業試験に挑む学生喜劇。生徒達の身ぶりや歩き方にパントマイムを取り入れた、独創的な動きがコミカルな洒落た一本。学ラン姿の若々しい笠智衆にもご注目。

12月29日(日)午後1時30分

『大人の見る繪本・生まれてはみたけれど
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/ozu2_list.html#movie10
1929/松竹蒲田/白黒/スタンダード/サイレント/1時間30分
■原作:ゼェームス槇■脚本:伏見晁、燻屋鯨兵衛■撮影:茂原英朗(雄)■美術:河野鷹思■出演:斎藤達雄、吉川満子、坂本武、菅原秀雄、突貫小僧、加藤清一

小津のサイレント期を代表する名作。郊外に引っ越したサラリーマン一家の二人の息子は、そこで父親の意外な姿を知り…。小津映画には欠かせない突貫小僧の名コメディアンぶりに脱帽の、ユーモア溢れる珠玉の感動篇。

12月29日(日)午後4時

『大学は出たけれど(短縮版)
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/ozu2_list.html#movie03

『落第はしたけれど』
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/ozu2_list.html#movie06

1月4日(土)午後1時30分

*活動写真弁士・片岡一郎さんとの共演です。

『出来ごころ
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/ozu2_list.html#movie14
1933/松竹蒲田/白黒/スタンダード/サイレント/1時間40分
■原作:ジェームス槇■脚本:池田忠雄■撮影:杉本正二郎■美術:脇田世根一■出演:坂本武、突貫小僧、大日方伝、伏見信子、飯田蝶子

長屋に暮らす庶民の悲喜交々を描いた人情喜劇の名作。教養も金もないが男気に溢れる職工・喜八の、儚い恋と父子の情に涙する。坂本主演の「喜八もの」第一作。飯田扮する世話焼き婆と、息子役の突貫小僧の配役は絶妙。

2013年 12月 12日 投稿者: Makia Matsumura
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